7月5日の静岡県知事選挙において勝利し、新知事となった川勝平太氏は選挙中「一に勉強、二に勉強、三に勉強」という名フレーズを残した。「一の勉強は学校、二の勉強は現場、三の勉強は生き方や情操教育」を言う。演説ではことごとくこのフレーズを力説していた。そこで、私も川勝知事の当選にあやかって、今回の総選挙の争点を『一に変革、二に変革、三に変革』というフレーズで表現しようと考えている。
『改革』というと、小泉元首相の『郵政改革』を思い出す方が多いだろうから、私はあえて“変革”とする。私が言う“変革”は、小泉元首相のような格差拡大や国民生活に打撃を与えるような改革とは違う。
「一つめの変革」は政治構造の変革。簡単に言えば、官僚主導の政治を壊し、新しい政治構造を創ることだ。官僚は確かに優秀である(時にはそうでもない官僚もいるようだが・・・)。しかし、天下り、官製談合、ひもつき補助金などを見るにつけ、ムダ遣いの原因が官僚政治にあることは周知の事実である。そのムダ遣いの源を絶って、国民参加の政治を創っていく変革が必要である。
「二つめの変革」は予算構造の変革である。民主党は政権交代をして税金の使い道を変える。つまり、事業の優先順位を変えて必要な事業から予算を確保していく。これまでは官僚の意図によって前年度の事業を基に予算が組み立てられてきた。いわゆる前年度主義ってやつだ。民主党が政権を取ったら、まず必要な事業予算、例えばマニフェストに掲げた「子ども手当」「農業者戸別所得補償」「高速道路無料化」など、優先順位が高いと判断する事業の予算を確保する。その上で、これまでの事業の評価を行い、必要と考えられる事業から順番に予算を組んで行く。予算の構造を抜本的に変えるのだ。
そして「三つ目の変革」は、私たち国民の意識を変えることである。その一つは、「誰が政治をやっても何も変わらない」という意識を変えることである。何人かの方からは「民主党が政権をとってもどうせ何も変わらない。」と言われる。私は半分冗談で「どうせ変わらないと思っていらっしゃるのであれば、自民党じゃなくて一度民主党にやらせてみてください。」と主張する。しかし、実際は政権交代で必ず政治は変わる。このことは、民主党が政権をとり、しばらく政権を運営すれば、みなさんも納得してくれると思う。
また、私が好まない言葉に『勝ち組、負け組』がある。負け組は努力もしなければ能力も足りないといった意味を含む。しかし、福祉国家を是とするならば、「幸せも悲しみもみんなで少しずつ分かち合う」といった意識も必要なのでないだろうか。福祉国家の代表であるスウェーデンには、「ほどほどの幸せ」と「悲しみを分かち合う」という精神がある。つまり、自分さえ良ければそれで良いうのではなく、弱い立場の人を社会みんなで助け合うという姿勢が必要であるということだ。そのため、税や支援制度も社会全体で支え合う理念が必要となるのだ。
民主党のマニフェストにもこの哲学が貫かれている。代表例は「子ども手当」や「年金制度の一元化」だ。国民の税金で将来の日本を背負っていく子どもを育て、最低限の生活を守ろうという政策である。
こうした「政治構造の変革、予算構造の変革、国民の意識の変革」の3つの変革を進めることが政権交代の意義でもある。皆さんが民主党マニフェストを読めば、この3つの改革を明確に書いてあることにきっと気がつかれるはずだ。(2009年8月13日)
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2009年08月13日
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