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2005年01月25日

vol.010:代表質問での憲政史上初の途中退席の意味

 先週1月21日(金)に始まり、今週月曜から代表質問が始まったばかりの通常国会ですが、代表質問初日から波乱がありました。衆議院本会議では、民主党岡田代表の質問に対して、誠意ある答弁がなされなかったことから、民主党と社民党が退席しました。
 おそらく、この退席という現象だけを捉えると、「民主党は本会議をボイコットした」と映るかもしれません。しかし、現実は違います。まず、新聞等で、岡田代表と小泉首相のやりとりを良く読んで頂きたいと思います。
 今回の本会議を皆さん自身の身の回りのケースに当てはめて考えてください。例えば、会社の会議でみなさんが誰かに質問したとしましょう。その際、相手が抽象論だけで答えたため、皆さんが「よくわからないので、もう少し具体的に説明してください」と言ったら、相手は「すでにきちんと答えているから、もう答える必要はない」と答えました。この繰り返しだとしたら、どうしますか?もはや議論にならないと判断しませんか。国会は、国民の方々を代表して質問する場であるが故に、答えを拒否するのは民主主義の崩壊を意味していると思いませんか?しかも、小泉首相はへらへら笑って平然と「もうすでに答えた」と、うそぶいていました。もし、皆さんの会社での会議、あるいは夫婦間の会話で同じような事が起こったら、みなさんはどのように対応しますか。
 確かに、民主党は質問拒否しないで、我慢強く、じっと答弁を待ち続けるべきだという意見もあります。それは正論だと思います。ただ、答弁は、多少は手を加えているかもしれませんが、中央官僚が作成した原稿を棒読みしているだけです。つまり、再質問で「より具体的に答えろ」といっても、原稿がないから答えられないことは折り込み済みです。かつて、就任当時の小泉首相は自らの言葉で語り、それが評価されていました。小泉首相の今回の対応で、『郵政民営化』以外には自分の考えはなかったことが明らかになりました。これでは、答弁をいつまで待っても意味がなく、単なる時間の浪費です。いい加減な答弁に対する抗議の意味を含め、あの退席はそれなりに意味があったと思います。
 皆さんの中には、2大政党による対決によって緊張感ある国会審議が行われることを期待している方もいらっしゃることと思います。退席という手段はベストの手段ではなかったかもしれませんが、あの状況下では意味ある手段だったと思います。なぜならば、民主党の退席という抗議によって、自民党に「この国会は簡単には終わらない」という意識を持たせることにもなり、惰性での政治では難関を乗り切れないと認識させることになりました。緊張感こそが、今の政治に必要な要素なのです。
posted by 藤本祐司事務所 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ::: 藤本ゆうじのホンネ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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