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2005年05月02日

vol.021:若者たちが政治に関心を持たなくなった理由

 先日、30歳代前半の方々数人と話す機会があった。彼らは、政治に関心が全くないし、政治はわからないことが沢山あると言っていた。

 まず、国会の仕組みがわからない。委員会で何を議論するのか。委員会や本会議では、どのように法律が決まっていくのか。そもそも委員会って何か。今、新聞やテレビで報道している「郵政民営化」では、何故自民党しか話題にならないのか。自民党のいろいろな段階での会議は何の意味があるのか。何故、その議論を国会でやらないのか等々。2時間かけて、私が彼らの疑問に答えたら、「是非本会議や委員会を見たい」と言ってくれるようになった。嬉しかった。
 確かに、国会の仕組みは難しい。若者たち曰く、国民にわざとわからないように複雑怪奇な仕組みを作っているとしか思えないとのことだった。中学や高校でも、歴史や地理は時間をかけて教えてくれるが、政治や経済はあまり教えてくれなかった。歴史や地理も大事だが、今を生きていくには、政治や経済の方が重要なのにとも・・・・。

 政治に関心が持てないもう一つの理由は、政治家が白々しいからだとのこと。例えば、見ず知らずの国会議員から弔電が届く。市のイベントなのに、国会議員が参加して、テープカットと3分の挨拶でそそくさと退席する。地元活動だと称して、各家庭を訪問して握手だけして帰る。あの国会議員の給与は自分たちが払っているのかと思うと、むなしくなるし、怒りも覚えると言う。そんな時間があるんだったら、勉強して欲しいと言っていた。
 これに似たことは、他の人(この人も30歳代半ば)からも言われたことがある。その人は、自分が20歳のころ、親を訪ねてきた国会議員に「20歳か。選挙権があるんだね。おじさんをよろしくね」と言ってぎゅっと握手をされたと言う。そのときから、政治家はわざとらしいと思い、政治家全員が嫌いになり、政治にしらけてしまったと言った。
綺麗ごとだと批判されるかもしれない。しかし、若者たちが言うのが正論だと思う。国民の皆さんの税金で仕事をしている国会議員、県民の税金で仕事をしている県知事や県会議員、そして、市民の税金で仕事をしている市長と市会議員は、誰のために仕事やるのかを考えて行動するのが本来である。税金を自分の選挙のために使っていることが、感受性の強い若者にはわかってしまうのである。
つまり、国会議員は、任期中は、自分の選挙のために活動するのではなく、国や国民のために仕事をするのである。当たり前のことである。あまり良くは知らないが地元の人だという理由で弔電や祝電を打つために歳費を受け取っているのではない。市のイベントに顔を出して名前を知ってもらうために税金を使わせてもらっているのではない。もし、こうした政治家の行為が、政治に関心を示さず、政治家に不信感を抱き、投票所に足を運ばない若者を生み出しているとしたら、それは大きな責任問題である。
逆に、若者たちに政治に関心を持ってもらえるようにすることは、意外と簡単なことかもしれない。我々が、税金で仕事をしていることを自覚し、行動する。選挙活動と政治活動を明確に分離し、自分の選挙のことに軸足をおいて活動するのではなく、本来の議員としての政治活動や政党活動をすれば良い。そして、政治家の周囲の人たちも、冠婚葬祭への顔だしや地元の個人宅廻りといった行為を政治家に期待し、要請しない。そうすれば、若者たちも政治家をうさんくさい人たちと思わないでくれるかもしれない。

20〜40歳代の若者たちの政治家に対する価値観を変えることは、同世代の政治家こそがやれることであり、我々若い世代の政治家の役割である。そんなことを改めて認識させられた実に有意義な若者たちとの時間であった。
posted by 藤本祐司事務所 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ::: 藤本ゆうじのホンネ
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