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2005年09月21日

vol.036:総選挙のことは話さないで・・・

ホンネをいうと、総選挙のことは考えたくない。それほど大きなショックな民主党の大敗だった。小選挙制度の特性は色濃く出た選挙結果だったとはいえ、大敗という事実には目をつぶるわけにはいかない。この大敗の原因は、いろいろあるのだろう。おいおい党全体でも、またそれぞれの小選挙区でも、分析が行われることになるだろう。
ただ、絶対に言ってはいけないことは「準備不足」という言葉であろう。というのも、解散の可能性は早くから言われていたし、何よりも衆議院は与党(内閣総理大臣)が解散を決定すればいつでも解散されることが前提になっている。そのため、普段の活動や体制作りが重要であることが当たり前なのである。それを「準備不足です」というのは説得力はない。もっとも新人候補の場合は、準備不足は確かにあったかもしれないが、現職にはその言い訳は通用しない。

国民の皆様からすれば、大変やかましい12日間の選挙戦だったと推察する。私もサラリーマンだった1年10ヶ月前までは、同じ感覚を持っていただけに、その点はよくわかる。イギリスなどでは、街宣カーは禁止されている。名前の連呼などしようものなら、迷惑だということで、嫌われてしまい、その候補者は確実に落選すると言われる。マニフェストもイギリスを見習ったわけだが、その内容も配布方法、マスコミの取り上げ方も全く異なる。まだまだ、政治的成熟度はイギリスにはほど遠い。
ただ、今回の選挙が今までと変わったことがある。党勢を作るのが党首であることが明確になった点である。もちろん、これまでも政党のボスが選挙結果に大きな影響を及ぼしてきた。しかし、今回ほどその傾向が強くなって結果に表れたことはなかったと思う。私としては、課題山積みの今を乗り切るには、岡田前代表のように、地味ではあるが地道に愚直な首相がふさわしいと思っていた。だが、世論は全く違っていた。イギリスでも同様に、選挙に勝つ党首と政策を実行できる党首は別次元と考えられている。頭ではシングル・イシュー(今回のイシューは郵政民営化の一点)だけではいけないことはわかっていても、気持ちとしては小泉首相を応援したくなる国民の心理は理解されて然るべきである。今回の総選挙は、首相を選ぶ選挙になった。事実上の首相公選制が実行されたことになる。
マニフェストの中身を読んで投票を決定することは、政党を選ぶことになる。つまり、それも政党の代表者を選ぶことになり、首相を選んでいることにつながる。今回はマニフェストよりも首相のイメージが先行したとはいえ、首相公選制に近づき、政党を国民が選んだ政党政治に一歩近づいたとも言える。

つくづく、選挙は変わったと思う。地盤(後援組織)・看板(知名度)・鞄(資金)がなければ選挙に勝てないと言われていた時代もあった。今回は、その3つが揃ってなくても選挙に勝つことができることが証明された。わずか20日程度しか地元にいなくても選挙に勝った刺客と言われた候補者が当選するのだ。
客観的に言ってしまえば、次の国政選挙では、どんな新しい現象が生まれるか楽しみでもある。スピーディに変化する時代に流れについていけない政党、あるいは候補者が負けるのかもしれない。
posted by 藤本祐司事務所 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ::: 藤本ゆうじのホンネ
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