11月15日から4泊5日で中国を訪問した。初めての訪中だった。今回の訪中団は、岡田克也前民主党代表を団長に、奈良の馬淵澄夫、岡山の津村啓介、静岡4区の田村謙治の衆議院議員4名と、東京の蓮舫参議院議員に私を加えての計6名。政治的なコメントは、民主号外12月号に回すとして、このホンネ・コメントでは、訪中の印象や感想を少し書いてみることにする(中国訪問の経験者にとっては、意外ではないかもしれないが・・・)。
食事について。今回は、正式な会食、つまり、中国政府の方々と会談しながらの会食が計7回あった。その7回のうち、1回の朝食会を除き、中華のフルコースだった。鳥インフルエンザの懸念からか、北京に行ったのに北京ダックは1回も出てこなかった。海鮮と野菜が中心。味付けもあっさりと日本人向けになっていたが、そこが問題だった。場所や接待者が変わっても毎回同じような味付けのフルコースだったため、ちょっとばかり飽きたというのが本音である。ま、おもてなしされている方なので、同じような食事で嫌だったという贅沢は言うつもりはない。ただ、ちょっと意外だと思ったことが2点あった。
その1つは、パンが出されたことだ。マンドゥ(具の入っていない肉まんの外側のパンのようなもの)ではない。クロワッサンやレーズンパン、チョコレートパンである。これにはちょっとびっくりした。ほぼ毎回である。当然、白飯やチャーハンなどは出てこない。
2つ目は、お酒。老酒かマオタイ、あとはビールかと思いきや、必ずと言ってよいほど赤ワインでもてなされる。好奇心が旺盛のため、何故赤ワインなのか、聞いてみた。その答えは、「健康に良いから」だそうだ。一頃、といっても数年前、日本でもポリフェノールが含まれており、体に良いということで、赤ワインの消費量がぐっと増加しことを思い出した。中国でも同じことのようだ。そのワインは、もちろん中国産だ。
中国経済は順調に伸びている。今回訪問した北京も瀋陽も丹東も近代的な高層ビルの建設ラッシュである。車も新車がどんどん増えている。想像以上に近代化が進み、生活が豊かに見える。想像以上だったことが、若干意外であった。一方で、真新しいビルの裏通りは、古い町並みが残り、ベンツやアウディの隣を自転車と歩行者が通っている。その数や半端じゃない。さすが人口13億人の国家だ。地方から都市へどんどん人口が流入し、車が増えている。そのお陰で渋滞はひどい。インフラ整備は追いつかない。東京の比ではない。今、北京オリンピックに向けて、地下鉄5本を含め、急ピッチで工事を進めている。
また、都市部と農村部との格差は大きい。日本も都市と地方の差が大きいと言われるが、中国と比較すると、日本は誤差の範囲内である。日本は、国土の均衡ある発展を基本に国土整備を進めてきた。中国の課題は、貧富の差、特に都市と農村の格差是正であるようだ。記憶が定かではないが、某論文に次のような表現があった。「中国は、欧米とアフリカが混在している。」と。
今回の訪中では様々な経験をした。例えば、日本は島国であるから、日本に住んでいて国境を意識したことはなかったが、今回、北朝鮮と国境を接している丹東市に行って、北朝鮮と中国は地理的につながっており、昔からお互いに協力してきたに違いないと感じた。私は、18年前にアメリカに留学した時をはじめ、海外を訪問する都度感じることがある。「百聞は一見にしかず」ということと「日本の常識は世界の常識とは異なっている」ということだ。
外交が国会議員の重要な役割の1つだとすると、外国を肌で感じ、外から日本を見る目を養うことは、非常に重要なことである。これからも、1年に1回くらいは、諸外国を訪問することが大切だと感じた。
ただ、政治日程だけを詰め込みすぎると、その国や地域の本当の姿を見ることができなくなる。街に繰り出すことも必要であり、歴史・文化資源を見ることも大切である。今回の最後の晩、岡田前代表を繁華街に連れ出すことに成功した。今までは、ぎっしりの政治日程だけをこなしてきた岡田前代表の海外視察。今回は、そこを1歩踏み出して、街に繰り出すことができたことが、成果の1つだったかもしれない。
2005年11月24日
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