2月11日は、建国記念の日である。いきなり余計なことだが、建国記念日ではなく、「建国記念の日」と建国記念と日の間に“の”が入る。
さて、私はその建国記念の日に関して1つ思い出がある。今から31年前。私が18歳の時のこと。大学入試問題にこんな問題が出た。「2月11日は建国記念の日ですが、何故、この日が建国記念の日として制定されたのですか。15字以内で答えなさい」という問題だ(出題の文章は正確ではないかもしれないが、こんな感じだった15字以内で答えよという部分ははっきり覚えている)。「神武天皇が即位された紀元節」と私は答案用紙に書いた。入試後の模範解答をみると、これで正しかったようだ。
神武天皇というと、初代天皇である。現在の『今上天皇』は第125代である。小泉総理は、この通常国会に皇室典範の改正案を提出して、女性天皇のみならず女系天皇の即位を認める改正案の成立をめざすと言っていた。ところが、秋篠宮妃紀子様がご懐妊の兆候が見られるという宮内庁の発表を受け、また、自民党内に賛否両論があるという事情もあって、小泉総理の発言は今通常国会での提出を見送るトーンに変わった。
そもそも、2千年余の間続いてきた男系による継承が繰り返されてきた不易の伝統を、30時間弱の10名の有識者会議(有識者と言っても、この道の専門家ではない)の結果を前提に、皇室典範を改正するという安易な行為を認めることはできない。
もちろん、国民それぞれの主義、思想、歴史観はあって良いし、考え方が違っても仕方がない。しかし、十分な知識もないままに、安易に決めてしまってはいけないと私は思っている。信じられないことだが、国会議員の中に、女性天皇と女系天皇の区別が明確でない方もいる(1月下旬、私が質問したら、『えっ、違うの?』と驚いていたから、おそらくご存じなかったであろう)。生物学的な見地からも、Y染色体が継承されないことを問題視する方もいる(詳細説明すると、長くなるので説明は省く)。
今上天皇がお元気で、かつ皇太子殿下、秋篠宮殿下と男系男子がいらっしゃる中で、慌てて決めなくても良いという意見が大勢だ。一方で、そのときに決めると大いにもめるから今の段階で決める方が良いという意見もある。しかし、少なくとも今年中に決めてしまう必然性はない。この議論は確かに平成9年頃から少しずつ始まっていたようだが、今回ほど国民の関心が高まったことはなかった。折角関心が高まったのであるから、議論を中断するのではなく、あと数年、継続して議論してからでも遅くはない。感情に流されることなく、過去の歴史を踏まえて、未来に向けた現実的な対応を考えていくべきである。
2006年02月09日
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