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2006年03月17日

vol.053:テレビ時代の政治家

 政治家が毎日のようにテレビ画面に映っている。「武器としての〈言葉政治〉」の中で、著者である高瀬淳一早稲田大学講師は、次のように書いている。「政治家は、いまやテレビの提供する娯楽の一部になったのである。茶の間の人気者が政治家を志すことに加え、政治家が茶の間の人気者を志すことが、違和感なく受け入れられる時代なのである。」と。

 いわゆる著名なタレント議員が批判の対象となるケースが多い。もともと政治と無縁の人が有名だという理由だけで選挙に出馬することへの批判である。集票機能を期待して出馬させる政党も政党だが、その人に投票する方も投票する方だ。本人、政党、有権者の3者が一体となって、タレント議員を生み出すのである。もちろん、著名なタレントでも優秀で勉強家もいる。実際、私の周辺の政治家にも立派な元タレントがいる。しかし、一方で強行採決の時だけ活躍する議員や選挙演説の人寄せパンダ(パンダにはたいへん申し訳なく思っています)の政治家も存在していることも否定できない。

 そうであれば、お茶の間のスターが政治家になっているのと同様、政治家がお茶の間のスターになろうとしている行為にも批判があってもおかしくはない。ところが、政治家が夜の娯楽番組に出演すると、内容とは関係なく、その政治家は特に地元で評判が良くなる。真面目な政治番組で政策論議をするのであれば、評判が良くなるのも妥当だと思う。しかし、夜中にカラオケで歌ったり、面白おかしい議論に終始しているのに評価されると言うのも理解に苦しむ(が、現実である)。

 テレビに出演する機会が少ない政治家のひがみだと言われるかもしれないが、あえて言うと、やはり政治家の言動が軽く見られるのは、テレビに頻繁に出るからではないだろうか。身近に感じることと軽く見られることは、全く別次元だ。テレビの影響力は絶大である。それゆえ、テレビ出演は慎重にすべきである。軽々しくテレビに出演して軽口を叩くことと、今回の送金メールの永田議員の失敗と、大差はないように思えてならない。
posted by 藤本祐司事務所 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ::: 藤本ゆうじのホンネ
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