先日、テレビで信じられない発言を聞いた。政治家を呼んで討論をするテレビ番組のキャスターが、国会議員の年金制度がまだ継続していると思っていたのだ。先の通常国会で廃止が決まったにもかかわらずだ。
確かに、10年以上保険料を納めていた受給資格のある国会議員には、年金が支給されるため、国会議員の年金制度が完全に無くなったとは言えないのは事実である。そのため、中途半端な廃止はおかしいということで、民主党は対案を示したが、与党の議席が多すぎた。与党案が通ってしまった。
しかし、受給資格がない(議員歴10年未満の)国会議員は、納めた金額の8割程度を返還してもらって、それでおしまいでなのだ。年金として受給することはない。つまり、今後国会議員に当選しても、その議員には年金は支給されないことになる。もちろん、議員歴の短い私には年金は1円も支給されない。
実は、地元に帰った時、世間の方がどれだけ国会議員の年金制度が廃止されたことを認識しているか、試しに聞いてみた。驚いたことにほとんどの方が、まだ国会議員の年金制度が、そのまま残っていると思っている。あれだけ、国会議員の年金が特権だと、マスコミを含め国民の間で批判の的になったにもかかわらず、廃止されたことを知らない。しかも、それを捉えて、批判を繰り返すキャスターがいるとは、驚いて空いた口が塞がらない。批判するときは鬼の首を取ったかのように批判して、その指摘に対応してもそれには関心がない。言い放しで、自分の発言に責任を持たない人は、テレビ・キャスターとしての資格はない。テレビという影響の大きいメディアであるからこそ、責任を持って発言しなければいけないのではないか。
さてさて、そうは言っても「熱しやすく冷めやすい」のは、日本人の国民性とか。だからこそ、同じ過ちを繰り返すのだろうか。官製談合、天下り、口利き、贈収賄など、これまで何度も問題になっては消え、いつまで経っても解決しない。1億円の献金を受け取っても、忘れてしまう政治家もいるくらいだから、仕方があるまい。これは「熱しやすく冷めやすい」日本人の国民性のせいか、はたまた記憶力と忘却力の闘いなのか。
悪いことをする輩からすれば、「時間が経てば、みんな忘れるから大丈夫」といった具合かもしれない。せっかく絶大なる人気を誇った小泉総理も、来年の今頃はすでに国民から忘れ去られているかもしれない。
2006年07月28日
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