blog_ml_bnr.jpg

2012年05月31日

放送番組の収集、保存に向けて 2012年5月31日(木)

 本日5月31日(木)の16時から、放送関連や著作権関連の企業や団体等を対象に、「国立国会図書館法の改正」に関する説明会を行い、国立国会図書館運営小委員長である私が改正内容について説明しました。

 改正内容を簡単に言うと、テレビとラジオの放送番組を国会図書館で収集、保存しようとするものです。国会図書館は一義的には国会議員の政治活動を支援することを目的としていますが、同時に広く国民が利用できるようにサービスを充実させています。また、図書は古いものは歴史的価値も高く、欧米の国立図書館は美術館さながらに文化的遺産として図書(古文書等)を保存しています。
現在、日本の国立国会図書館では、紙媒体(書籍、新聞、雑誌、漫画等)を中心に収集、保存し、館内で閲覧することができます。国内で出版された全ての出版物が保存されており、蔵書数は950万冊、新聞・雑誌は21万種です。

 今回の改正は、放送番組も図書と同様に文化的価値が高いと認識し、将来のためにも番組を収集、保存していこうとする改正です。文化的価値が高いか否かは個人個人判断が異なると思います。また、今価値がないと思っても将来的には価値が出る番組はあるはずです。そこで、誰か特定の人による価値判断をせずに、番組(コマーシャルを含む)を直接録画・録音し、総合的に収集、保存しようと考えています。文化を重んじるフランスやイギリスはもちろんアメリカでも放送番組の収集・保存は当たり前のように行われています。 
デジタル技術が飛躍的に発達し、家庭でも2週間遡ってテレビ番組を録画できる時代です。技術的にも費用的にも障害が低くなったことを考えると、今こそ実現するタイミングだと思います。

 ただ、本日の説明会では著作権の制限について多くの報道関係者から懸念が出されました。我々も著作権については慎重に考える姿勢ですので、出された意見は当然のことだと思っています。収集・保存した放送番組の利用を館内利用に制限し、コピーや送信(ネット送信)はさせないという制限を加えれば、法的にクリアできるとは考えていますが、本日の意見を踏まえて慎重に検討していこうと思います。
CIMG0427.JPG 約100人メディア関係者が参加

CIMG0429.JPG 国立国会図書館法の改正の説明をする藤本
posted by 藤本祐司事務所 at 18:22| Comment(0) | TrackBack(0) | ::: 藤本ゆうじのショートトーク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/272858664
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。