タイミング良くと言おうか、悪くと言おうか、元アメリカ副大統領のアル・ゴア氏の「不都合な真実」が長編ドキュメンタリー部門でアカデミー賞を獲得した。本、または映画をご覧になった方も多いと思う。
専門家の中には、ゴア氏の主張は極端であると言う方々もいる。しかし、ここ数年、特に昨年から今年にかけての気候変動を体感している我々地球人は、ゴア氏の言っていることに真剣に耳を傾けなくてはいけないと私は思う。地球温暖化の問題は、日本だけで解決する問題ではなく、全世界的な取組みが必要である。EUは防止策に積極的だが、アメリカ合衆国は自動車業界や石油業界の声が強く、未だに京都議定書に調印していない。
ゴア氏は言う。地球温暖化の問題は、政治の問題であり、個人のモラルの問題であると。大きな意味では政治が解決策を講じることが必要である一方で、個人個人のモラル(道徳)の問題として捉え、身の回りのできることから始めて欲しいと言っている。
「ゴミを出さない」「省エネ電化製品を使用する」「できるだけ鉄道・バスなどの公共交通機関に乗る。近いところは徒歩か自転車に乗る」など、身近な努力も必要だ。
皆さんも「不都合な真実」の本を読むか、映画を見てはいかがだろうか。見ないで批判してはいけないし、見ないでわかったふりをしてはいけない。もちろん、この本や映画が全てではないので、見なければいけないというつもりはない。ただ、地球温暖化の問題は、深刻であることだけは認識して、関心を持って欲しいと私は思う。
さてさて、”不都合な真実”というタイトルはなかなか意味深である。真実が明らかになると不都合なので目をつむってしまうことは、地球温暖化問題以外にも沢山ある。談合、プール金、政治家の不祥事、耐震構造偽造など。
政治や行政においては、積極的な情報公開こそが、真実を明らかにする第一歩である。首長選挙などでも、情報公開をまず一番に挙げる候補者は信用できるという見方があるほどだ。自分たちの都合で、真実を公開するかしないかを決めることがないようにしていくために、皆さんも選挙での投票に臨んで欲しい。
(2007年3月2日)


