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2007年06月27日

vol.085 みのポリティックスの功罪

 毎日、朝から「みのもんた」氏がテレビで政治や社会問題を取り上げて、コメントしている。日経新聞は、みの氏の政治的影響力を“みのポリティックス”と称し、記事を掲載していた。

 みのもんた氏は、政治とお茶の間の距離を縮めた点は、一定の評価に値するかもしれない。多くの国民が、みのもんた氏の発言に耳を傾ける。テレビへの街頭インタビューを受けた時も、みの氏の発言をあたかも自分の考えであるかのように発言する。それだけ、みの氏の政治的な影響力は大きいことが伺える。

 最近、そのみの氏の言動には首を傾げざるを得ないことが増えた。安倍総理と友人といわれるみの氏が、本当に中立客観的な発言をしているとは思えない場面が多くなってきた。まるで自民党の広報担当責任者のような発言が目立つ。

 例えば、年金問題に関する発言。みの氏は「この問題で与野党が対立している場合ではない。与野党協力して国民のことを考えるべきだ。」といった趣旨の発言をする。この発言を聞くと、たいていの方は「その通り」と思うだろう。確かに間違ったことは言ってはいない。しかし、同時に与野党が対立しているのは、あたかも野党のせいだといった印象も与える。安倍総理が自分たちの責任逃れのために、同じような発言を繰り返しているから、余計に「野党が悪い」という印象を強くする。表面的に捉えれば、みの氏の発言は正しい。しかし、よく事実関係を考えると、みの氏の発言は国民に誤解を与え、間違った世論を形成している。

 年金の問題は、民主党の長妻議員を中心に党を挙げて3年以上かけて丹念に調べてきた成果である。しかも、今年の初めに長妻議員が国会で質問した際に、安倍総理は「国民の不安をあおるだけだ」と一蹴し、何の対応策も講じないまま、時が過ぎた。民主党は業を煮やして、5月7日に自民党に先んじて『消えた年金を取り戻すための法案』を提出した。
 その後、マスコミが大きく報道をし始めたことをあせった与党が、僅か2日で法案を作り、衆院では僅か4時間で採決した。しかも、先に提出していた民主党案を審議対象とせず、一夜漬けで作成した政府案のみを審議対象とした。

 与野党が協力すべきというのであれば、野党案も一緒に審議すべきだ。与党のせいで与野党対立といった構図になっていることを棚に上げて、安倍総理のお友達の「みのもんた」氏は、野党が悪いという印象を国民に与え続けている。しかも公共の電波を使って。
 
 みの氏のラジオ番組に安倍総理が出演して、自民党のPRをしていたこともご記憶のことだろう。先日、自民党の鴻池参議院議員が、ご自身のブログにチーム安倍の面々を「仲良し官邸団」と呼んで批判していた。みの氏もその「仲良し官邸団」の一員なのかなと疑いたくなる。公共性の高いテレビやラジオでの偏った政治的影響力は“悪”である。
(2007年6月27日)
posted by 藤本祐司事務所 at 15:18| Comment(0) | TrackBack(0) | ::: 藤本ゆうじのホンネ
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