安倍改造内閣の顔ぶれが27日に決まり、報道各社の評価と世論調査がほぼ出揃った。安倍内閣への支持率は、新聞各社によって大きく異なる。内閣支持率が44%という読売新聞があるかと思えば、朝日や毎日にように33%というところもある。なんと10%も開きがある。何を信じてよいのやら。ただ、7月30日の参議院議員選挙直後と比べると概ね安倍内閣支持率が上がったことは間違いない。
これをどう読むか。ご祝儀需要なのか。あるいは、参議院議員選挙で自民党が負けすぎたことに対する同情なのか。はたまた、舛添効果なのか。それとも、安倍内閣への激励と期待なのか。
しかし、選挙後の1ヶ月間、安倍総理は何も実績を挙げていなかった。むしろ、小池前防衛大臣と防衛省の確執の露呈、菅前総務大臣がやはり政治資金問題など、必ずしも良い評価はなかったはずだ。しかも、党内からあれだけ安倍総理続投に対して的確な批判が出たにもかかわらず支持率が上がるとは、いささか理解に苦しむ。
安倍総理は、今回の内閣を「政策実行内閣」と名づけたようだ。では、逆に言えば、今までの内閣は政策実行内閣でなかったことになる。となれば、何を実行する内閣だったのだろうか。やはり、単なる“お友達内閣”だったのだろう。
安倍改造内閣を見ても、舛添厚生労働大臣と増田総務大臣以外は目新しさを感じられない。目新しさがないことが国民に評価されたのか。いかにも手堅い内閣といった印象が支持率を引き上げたのだろうか。「戦後レジーム」からの脱却と言いながら、古い自民党内閣といった印象をぬぐえない新内閣を国民は支持したのだろうか。そうであれば、安倍総理の言う「戦後レジーム」からの脱却はそもそも国民には受け入れられなかったということか。
確かに舛添大臣は選挙の前後には安倍総理批判を繰り広げていた。ただ、その後は、結局安倍総理を護るような発言もあったように感じられる。とはいうものの、安倍内閣の目玉の1人であることは間違いない。舛添大臣の入閣に国民はまた翻弄されてしまうようだ。
個人的には増田総務大臣には、私は期待をする。しかし、都市と地方の格差が拡大してしまったのは、小泉内閣の責任のはずだ。安倍総理はその小泉総理の片腕でもあったし、安倍内閣はその小泉内閣を引き継いだのだ。皮肉にも、小泉、そして安倍内閣で拡大した地域間格差を是正するための担当大臣が増田寛也総務大臣であり、その大臣が今度の内閣の目玉の1人である。自ら蒔いた種を自らが刈り取ることになったわけだが、その担当大臣が安倍改造内閣の支持率を上げたとしたら、自作自演の名演技ということになる。安倍晋三総理は千両役者ということか。それを見た国民が内閣を支持しているとしたら、国民はあまりにも馬鹿にされている。
さて、人のことはさておき、わが民主党の支持率が気になる。軒並み下がっている。選挙後、国会では何もなく、民主党もさして何もしないのに支持率が落ちているのは何故だろうか。一部の新人議員のスキャンダルがその理由なのだろうか。
ただ、私としては、あまり支持率に過剰に反応する必要はないと思っている。無関心でいるとは言わないが、過敏に反応しても仕方がない。要するに、秋の臨時国会で成果を挙げることが重要である。自然体で地道に成果を挙げていけば、自ずと評価は上がってくるだろう。焦ってはいけないし、名を挙げようと背伸びをしてもいけない。淡々と精一杯の努力をしていけば、必ず国民の多くの方々は評価してくれると信じている。今は、党一丸となって頑張るしかない。(2007年8月30日)
2007年08月30日
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