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2007年09月12日

vol.090 これぞ安倍総理の究極のサプライズだ!?

 9月12日の午後2時、安倍総理が突然辞任の意向を示した。臨時国会が始まり、所信表明を終えたばかり、しかも衆議院で代表質問が始まる直前の出来事である。
 
 総理の辞任が体調面あるいは精神面のことであるならば、ある意味致し方ないとも言えるが、そうでないらしい。そうであれば、安倍総理のとった行動は、無責任な行動だといわざるを得ない。テロ特別措置法の延長、つまりインド洋での給油活動を延長することにあれだけ執念を燃やしていたことを考えると、このタイミングでの辞任は理解できない。
 総理は記者会見で、「自分が総理にとどまるとさらに状況が悪くなる」という趣旨のことを言った。局面を転換するために辞任するという。その認識は正しいかもしれない。しかし、その目的はあくまでテロ特措法の延長であって、国益のためではない。総理は、法律の成立が国益と考えているのだろうが、必ずしも、それが国民の意見とは限らない。先の参議院議員選挙がその証明の1つである。テロ特措法を理由にするのであれば、安倍総理の思い上がりである。そんなことだから、安倍総理は民意とかけ離れていても気がつかないと批判されるである。

 考えてみると、安倍総理が誕生して以来、総理は何をしてきたのだろうか。年金記録の問題こそ民主党のお手柄だが、それ以外はすべて安倍内閣が勝手に逆風を吹かし続けてきた。政治家のカネや利権の問題、大臣の不用意な発言、それらをかばい続けた安倍総理ご本人。我々民主党をはじめとする野党、そして国民は、次から次へと噴出した問題に対しては、追及者または傍観者として観ているだけで、安倍内閣は自滅していった。まさに安倍総理のひとり相撲である。
 
 9月10日の安倍総理の所信表明演説。14時からの衆議院本会議では味方というか仲間の与党が7割。一方、14:30からの参議院本会議では、仲間(与党)より敵(野党)が多い。野党からの野次はそれほどではなかったと思うが、確かに味方の拍手は少なかった。安倍総理が与野党逆転を体感した瞬間だったに違いない。頭では与野党逆転がわかっているつもりでも、参議院で演説して初めて与野党逆転、民主党の第一党の意味を実感したのではないだろうか。だからこそ、所信表明を終えたにもかかわらず、辞任を決意したのだろう。こうした与野党逆転の状況で総理を続けることは我慢できないと考えたのかもしれない。

 安倍総理が辞任した方が日本の政治にとってはベターではある。その意味では良い判断である。安倍内閣が続けば続くほど、野党にとっては戦いやすいことは明白であるものの、それは日本国にとってはマイナスであった。

 先月末の安倍改造内閣にはサプライズはなかったが、安倍総理の突然の辞任というサプライズを残していたとは夢にも考えていなかった。総理の辞任で、国会がしばらく空転する。政治に空白を作るのは良くないと言っていた本人が空白を作ってしまった。しかし、これでひとり相撲が終わる。
(2007年9月12日)
posted by 藤本祐司事務所 at 16:29| Comment(0) | TrackBack(0) | ::: 藤本ゆうじのホンネ
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