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2007年10月12日

vol.092 三連休ばかりで疲れます

 9月15、16、17日、22、23、24日、そして10月6、7、8日と、いわゆるハッピーマンデーによる3連休が3回続いた。もっとも土日や祝日に仕事がある方もいらっしゃるので、全国民がこぞって3連休ということにはならない。しかし、相当数の方が3連休を3回味わったのではないだろうか。

 「日本人は強制的に休みを与えないと休まない」という前提で、とにかく連休をお上が決めてやろうということで作ったのが、このハッピーマンデーだ(法律は議員立法である)。この制度ができた時、私は国会議員ではなく、普通のサラリーマンだった。当時、とんでもない制度を作ったものだとあきれたことを思い出す。
 祝日には理由がある。何故、その日が国民の祝日になったのかということにはそれなりの理由があったはずだ。後付で祝日とした「体育の日」でさえも、その日が東京オリンピックの開催日であるという理由があった。そして10月10日を選んだ理由は、晴れる確率が最も高い日だったはずだ。いわば、祝日はわが国の文化や歴史を意味している。体育の日と聞くと、「10月10日」、「東京オリンピック」、「最も晴れる日」と連想ゲームのようにわが国の文化的要素を思い起こすはずだった。ハッピーマンデーになった後は、『体育の日』と聞いても、何も思い起こせない。単に日本人は働きすぎだと言って、無理矢理3連休にしてしまった。なんとも自主性のない情けない話である。こうやって文化は消えていくのだろう。

 3連休があると普段の土日には遠出を控える。裏を返せば3連休はどこへ行っても混んでいる。交通渋滞になる。旅館やホテルの料金は高くなり、サービスは雑になりがちだ。観光地は繁閑の差が予想しやすく、非正規労働者が増え、サービスの技術が育たない。たとえ、平日や普通の休日はガラガラでも3連休やゴールデンウィーク、盆暮れ正月だけをみると、交通渋滞が激しくなるため、道路がもう一本必要だという声が大きくなる。
 旅行客からみても、普段の倍以上に跳ね上がるハイシーズン(繁忙期)料金を払うことになり、家計に大きな負担だ。普段は1万円の宿泊料金が3万円に跳ね上がる。経済的理由から旅行に行く回数を減らさなければならない。機会損失が生まれる。

 交通渋滞のお陰で普段は2時間で到達できる場所に時間かけるため、疲れる。月曜から金曜までの5日間でこなす仕事を、火曜から金曜の4日でこなさなければならず、さらに疲れる。子どもは月曜のカリキュラムを別の機会で補完するため、かえってたいへんだ。しかも、日本の伝統的文化や歴史を軽んじることにもなる。
 こんなに疲れる3連休は、そろそろ止めにして、より柔軟に休暇をとることができる社会を作ることを真剣に考える時期にきているのではないだろうか。そのためにも休暇を勝ち取る労働運動の盛り上がりが必要だ。休暇が多いと経済力が落ちるという『神話』をまだ信じている人がいるかもしれない。欧米の例をみると、一人の休暇数と国民ひとり当たりの所得はほぼ比例する。働く時間が長ければ経済力は高まるという『思い込み』からそろそろ脱出することが必要である。今年はもうハッピーマンデーによる3連休はない。良かった、良かった。これでやっとペースを乱すことなく、安心して毎日を過ごすことができる。(2007年10月12日)
posted by 藤本祐司事務所 at 17:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ::: 藤本ゆうじのホンネ
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