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2006年04月10日

vol.056:民主党代表選を終わった直後の新聞報道

 4月7日(金)に民主党の新代表選挙が行われたことは、周知のことと思う。その結果、小沢一郎代議士が代表に選ばれた。翌8日、小沢新代表は執行部を決定した。代表代行に菅直人氏を当てたほか、兼任の3名を除き、全て役員を再任した。国会途中ということに配慮してのことと聞いているが、これで9月の代表選以降も小沢体制が続く可能性が高まった。この小沢執行部の人事は、明日11日(火)の両院議員総会で承認される予定だ。
 
 さて、代表選の翌日と翌々日の新聞は、その結果と新執行部の人事に関する記事が目立った。ただ、その中で2点気になった記事があったので、ここでコメントしようと思う。

 まず、8日(土)の静岡新聞。県内選出国会議員のコメントを掲載した部分である。その記事を読んで、何かおかしさを感じた。民主党の代表選に関する記事でありながら、民主党国会議員の発言よりも自民党と公明党のいわゆる与党の国会議員の掲載紙面の方が大きい。具体的に言うと、国会議員で発言が取り上げられた人数は、民主党、与党とも4名。そして、民主党国会議員に割いた紙面が22行に対して与党は31行。とりわけ、柳沢伯夫氏は一人で9行もコメントが載っている。ちなみに、私藤本は民主党の中では最も多い3行。この代表選は、民主党の代表を選ぶ選挙だったはずだが、与党に手厚い。何か違和感がある。きっと、自民党総裁の際は、民主党に手厚く紙面を割いてくれるということに違いない。

 2点目は、9日(日)の同新聞の社説。記事は代表選の会場の様子を伝えるところから始まった。新聞社の方に問い合わせてみると、この社説を書いた方は、代表選の会場には来ていなかったはずとのこと。テレビ中継されていたとはいえ、「新旧執行部が満面の笑みを浮かべて、握手、握手・・・」ということが、どうやってわかったのだろうか。新旧執行部全員がテレビ画面に映ったことはなかったはずだ。席は50音順だった。
社説を書いた方の原稿作成能力は認める。つまり、臨場感あふれる記事であり、その会場の様子が手に取るようにわかる程の表現力である。その能力は認めるが、それだからこそ、読者に誤解を招き易い。ただ、その会場の雰囲気を伝える部分(13行)以外は、許容範囲であり、社説が静岡新聞であることを考えると想定の範囲内である。
 なお、次の表現は私も大賛成である。「民主党にとって今、一番大切なのは政治の本道である『政策の党』としての地歩を固めることだ。」という部分だ。日本の政治の質を高めるためには、政権交代をしなければならない。しかし、政権は交代すれば良いというものではなく、政権を交代した後、民主党政権をある程度の期間、維持することが重要である。政権を維持するためには、今充電して、政策を勉強しなければならない。政権を交代するには数の力が必要であるが、政権を維持するには政策立案と政権担当能力が必要だ。政権を奪取し、維持するには、量と質の両側面の力が必要だ。そのためには、その社説でも書いてあるように、政治の本道を極める努力が今最も必要なことである。
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2006年04月06日

vol.055:代表選前日、こんな時、なんですが、政策の話を1つ

 民主党の前原代表辞任を受けて、明日7日に新代表を選ぶ選挙が行われる。こんな時ですが、あえて、国会で熱心に議論されている「行政改革推進法」について一言。

 3月27日、平成18年度予算が成立した後、国会での議論の中心は、「行政改革推進法案」に移った。まず、衆議院で4月3日から本格的な議論が繰り広げられている。毎日、朝から晩まで衆議院で議論が続けられている。

 政府が出した行政改革推進法案は、行政改革に向けた考え方を示しただけであり、「○○を検討する」という表現が多用されている。何かやろうとしているのは確かだが、何をやろうとしているのか、何をやるのか等は、何も書かれていないという摩訶不思議な法案である。

 法案審議のために、衆議院では特別委員会を設置した(参議院でも特別委員会が設置される可能性は高い)。衆院の特別委員会は40人で構成されるが、民主党がわずか9名に対して与党は28名。法案の成立は多数決で決まる。いくら政府案の問題点を指摘しても、議席数の差から与党ペースで審議が進むことになる。我々野党にとっては、世論の高まりだけが頼りだ。天下りや官製談合、税金の無駄使いなどが止めるための大事な法案だけに、是非とも皆様が関心を示して審議状況を見て欲しい。

 マスコミは、メール問題、代表辞任、新代表選挙のことだけでなく、真剣に議論している国会での法案審議も報道して欲しい。最近でこそ、インターネットを使って情報を入手できるようになったが、まだまだ多くの国民は、テレビ・ラジオ、新聞からの情報が頼りなのである。
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2006年03月27日

vol.054:諸説、様々なマニフェストの扱い

 マニフェストという言葉は、すっかり定着をした感がある。しかし、細かな部分で、まだ諸説様々だ。最近、時々議論になることに、政権を獲れなかった政党のマニフェストは修正すべきか否かという点である。

 マニフェストは、政権公約と理解されるのが一般的である。つまり、政権を獲った際にどのような政策を、いくらの予算をかけて、どのような手法で、いつまでに実行するか等を示した公約集である。それ故、政権政党は、マニフェストに書かれた内容に沿って政策を実行することが前提となる。では、政権を獲得することができなかった野党のマニフェストは、どのように扱えば良いのか。

 選挙で負けたということは、有権者の皆様に支持されなかったことになるのだから、修正しないまま、後生大事に保存しておくわけにはいかない。ただ、マニフェストは、政策のパッケージである。トータルでは支持されなかったもののある個別政策は支持されたというケースもある。となると、全ての政策を修正、見直すべきかというと、それは違う。

 それ故、各政党には、どの政策が支持され、どの政策が支持されなかったかを分析することが求められる。しかし、実際は、どの政党もその分析を行っていない。マーケティング調査などどこもやっていないのである。自己評価だけで、終わっているのが現実だ。こんなことでは、次の総選挙で、有権者に支持されるマニフェストを提示することはできない。

 別の議論もある。マニフェストは政権公約である。よって、政権選択の選挙、つまり衆議院選挙の際に提示する。では、政権選択選挙ではない参議院議員選挙では、マニフェストを提示する必要はないのかという議論だ。学術的には、参議院議員選挙でマニフェストを提示することは論理矛盾である。しかし、投票の重大な基準として、マニフェストを位置づけるのであれば、政治的にはマニフェストを提示することは必要であると私は考えている。

 同様に、地方選挙においても、都道府県知事や市町村長は、ローカル・マニフェストを提示することは重要である。一方、地方自治体議員選挙は政権を獲って政策を実行するわけではないため不要であるという議論もある。これもまた学術的に言えば、おそらく地方自治体議員はローカル・マニフェストを作成し、提示する必要はないのだろう。しかし、投票の有力な基準として、党派あるいは会派ごとに、ローカル・マニフェストを示すことは、政治的には必要である。

 と、まあ、マニフェストに関して諸説いろいろある。進化しつつあるマニフェストであるが、来年の統一地方選挙と参議院選挙では、全国で工夫を凝らしたローカル・マニフェストや政党マニフェストを見られる可能性は、非常に高い。
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2006年03月17日

vol.053:テレビ時代の政治家

 政治家が毎日のようにテレビ画面に映っている。「武器としての〈言葉政治〉」の中で、著者である高瀬淳一早稲田大学講師は、次のように書いている。「政治家は、いまやテレビの提供する娯楽の一部になったのである。茶の間の人気者が政治家を志すことに加え、政治家が茶の間の人気者を志すことが、違和感なく受け入れられる時代なのである。」と。

 いわゆる著名なタレント議員が批判の対象となるケースが多い。もともと政治と無縁の人が有名だという理由だけで選挙に出馬することへの批判である。集票機能を期待して出馬させる政党も政党だが、その人に投票する方も投票する方だ。本人、政党、有権者の3者が一体となって、タレント議員を生み出すのである。もちろん、著名なタレントでも優秀で勉強家もいる。実際、私の周辺の政治家にも立派な元タレントがいる。しかし、一方で強行採決の時だけ活躍する議員や選挙演説の人寄せパンダ(パンダにはたいへん申し訳なく思っています)の政治家も存在していることも否定できない。

 そうであれば、お茶の間のスターが政治家になっているのと同様、政治家がお茶の間のスターになろうとしている行為にも批判があってもおかしくはない。ところが、政治家が夜の娯楽番組に出演すると、内容とは関係なく、その政治家は特に地元で評判が良くなる。真面目な政治番組で政策論議をするのであれば、評判が良くなるのも妥当だと思う。しかし、夜中にカラオケで歌ったり、面白おかしい議論に終始しているのに評価されると言うのも理解に苦しむ(が、現実である)。

 テレビに出演する機会が少ない政治家のひがみだと言われるかもしれないが、あえて言うと、やはり政治家の言動が軽く見られるのは、テレビに頻繁に出るからではないだろうか。身近に感じることと軽く見られることは、全く別次元だ。テレビの影響力は絶大である。それゆえ、テレビ出演は慎重にすべきである。軽々しくテレビに出演して軽口を叩くことと、今回の送金メールの永田議員の失敗と、大差はないように思えてならない。
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2006年03月03日

vol.052:世相と本音を映し出すサラリーマン川柳の結果は、想定外?

 今年もまた、「第一生命サラリーマン川柳(略して「サラ川」というらしい)コンクール」がスタートした。3月17日締切りで厳選された100の川柳に投票して優秀作品を決定する。今回で19回目を迎えるようだ。毎年結構楽しませてもらう。
 この川柳は、その年の社会現象とか話題になった事象を思い出させてくれる。その上、本音で詠んでいるので面白い。例えば、昨年の第1位の川柳は、「オレオレに 亭主と知りつつ 電話切る」であった。第3位も「『振り込め』と 言われたその額 持ってない」。そして、第6位は「オレオレは マツケンサンバ だけでいい」と、10位以内に振り込め詐欺に関連した川柳が3つも入賞している。

 今年のサラ川は、政治に関連する川柳も結構トップ100に入っている。その100の中から投票によってトップ10を決定するようだ。今年はどの川柳がトップ10に選ばれるか楽しみだ。
今年の作品は、政治関連では、流行語大賞に関連する川柳が目立つ。それは、“クールビズ”だったり、“小泉チルドレン”だったり。“クールビズ”あるいは“ウォームビス”関連が100のうち4つ、“小泉チルドレン”関連が3つあった。そのほか、“萌え〜”関連が5つ、“レーザーラモンHG”関連が5つと流行語大賞と関連するサラ川が目立った。流行語大賞ではないが、“刺客”も3つ入っている。
 具体的にどんな川柳が詠まれているかは、皆さん自身で確かめて頂いた方が楽しみが増すというものだ。そこで、ここでは紹介するのを控えることにしたいが、このサラ川を表している川柳があるので、この川柳だけを紹介しよう。それは、「サラ川は 世相と本音の 早見表」。「上手い!!」
 ところで、流行語大賞金賞を受賞した堀江前ライブドア社長、通称ホリエモンの“想定外(内)”は100選に1つも入っていなかった。これもまた、“想定内”なのだろうか。それでは、お後がよろしいようで・・・。
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