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2006年01月17日

vol.046:変わることを恐れることなかれ!

 日々連続性があるため、12月31日から年が明けて1月1日になっても、これと言って大きな変化があるわけではない。例えば、大晦日から元旦になっていきなり冬から春に移り、花が咲くわけではない。
 私の元の職場は、銀行の合併に伴い社名が変わった。UFJ総合研究所から、三菱UJFリサーチ&コンサルティングへと社名が変更になったのだ。私が入社した平成元年は、三和総合研究所であった。以来2度目の合併と社名変更である。最近は会社が合併したと言っても、驚く人はいなくなった。しかし、10年前は、まさか財閥系の三菱銀行と関西の三和銀行が一緒になるとは夢にも思ったことはなかった。

 まさに、民間事業者を取り巻く環境は、想像を超えた速度で、しかも想定外であったはずの合併劇等が、今や想定内の日常の出来事になっている。突然何が起こるかわからない。変化することが日常化したのだ。変化することが当たり前になり、改革という言葉を使うことすら気恥ずかしくなった。
 10年前に「私は電子メールを使えるぞ」と自慢していた人は、今や電子メールを使えることは自慢にならず、使えて当たり前になったため、誰も「電子メールを使えます」と声高々には言わなくなった。同様に、「改革を実行する」ということを自慢する時代は、もはや過ぎ去ってしまった。ところが、改革を実行することが、まだ自慢になる世界がある。
 その世界とは、行政(官僚)と政治の世界である。民間企業の変化に比べ、行政機構と政治機構は、変わっていない。私のような民間企業に約20年間勤めていた者からすると、今の官僚・行政・政治の改革は、遅々として進んでいないような感覚である。ある自民党国会議員が言った。「小泉さんでなかったら、改革はできなかった。小泉さんだからこそ、なんとか改革の途につくことができた。これは評価しなければいけない」と。確かに、この言葉は正しいかもしれない。ただ、この程度の表面的な改革を改革というのであれば、民間事業者の変化は、革命か、それ以上である。
 民間事業者は、好むと好まざるとに関わらず、変わってきた。政治も行政も、「変える」という他人事のような表現ではなく、自らが「変わる」という意識が必要である。意識、制度行動形態、すべてが変わる時がやってきた。今年は戌年。ドッグ・イヤーにふさわしく、これまでの7倍の速度で変わるように努めたい。酉年から戌年へ。大きな変化になるかもしれない。
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2006年01月10日

vol.045:埋没することを恐れることなかれ

2006年に入り、早10日が過ぎた。1月4日から賀詞交換会が続いている。4日は恒例の静岡新聞社主催の賀詞交換会であった。毎年、この会から公式行事がスタートする。この会はテレビで生中継されることもあって、県内の国会議員は揃って出席する。国会議員一人ずつインタビューをし、その様子がテレビ中継された。
昨年は、衆議院と参議院に分けてインタビューされたが、今年は政党別(与党と野党に分けて)のインタビューであった。というのも、昨年は与党の国会議員が11名、民主党が8名であったが、今年は与党の11名に対して野党はわずか5名となってしまった。うち、衆院は与党9名、野党3名とトリプルスコアのため、人数的にバランスが取れないという理由で、衆院と参院に分けてインタビューをするのでなく、与党は与党でまとまり、民主党は民主党でまとまってインタビューを受けた。
 インタビューは「今年取り組むテーマ」である。私の順番は、国会議員の中で最後。自民党から始め、しかも、衆議院議員が先なので、私は最後だ。トリを取るといえば聞こえが良いが、要するに16番目である。たいていのことは、先の国会議員に言われてしまっている。SBSの方にプレッシャーをかけられた。「藤本さんは、トリですから、他の方と同じようなことは言わないでくださいよ」と。

 賀詞交換会は各地域や自治体ごとに様々な団体ごと開催される。県東部地域の団体の会であれば、民主党の衆議院議員が複数いるため、問題ない。例えば、沼津市であれば、民主と自民の数は同じである。むしろ、渡辺周議員が小選挙区で当選しているので、民主党の優勢勝ちである。
 しかし、中部地域では衆院は与党が4名(公明党1名を含む)、民主党が1名、西部地域に至っては自民3名に対して民主党はゼロである。今年は、民主党の榛葉賀津也参議院議員が5日から1週間、東南アジアに海外出張しているため、西部地域での行事への出席国会議員は民主党では私1人である。もし私が、複数の予定が重なっていて出席できなかった場合は、民主党国会議員はゼロとなる。これではいかにも寂しい。
 このような状況は、少なくとも次の総選挙までは確実に継続する。というわけで、民主党が埋没しないように、行事が重複した場合は、県東部地域の行事は衆議院議員の3名(渡辺周、細野豪志、田村謙治の各議員)にできるだけ任せて、私はできるだけ中・西部地域を優先するつもりである。参議院議員は全県が選挙区であるがゆえに、全体を俯瞰する役割を担わなければならないし、役割を担う資格がある。そうでもしなければ、中・西部で民主党を応援してくださっている方々に申し訳ない。
 
 ところで、年末から今年にかけて、テレビも新聞も「ポスト小泉」の話題ばかりだ。まだ自民党総裁選まで9ヶ月ある。マスコミは、この話題で9ヶ月間引っ張るつもりなのだろうか。よほど、ネタがないと見える。今年も、政治をワイドショー化するマスコミに、相変わらず国民のみなさんは翻弄され続けるのだろうか。
我々民主党も9月に代表選挙が行われる。前原代表は、自民党総裁選挙に埋没しないように、民主党代表選を前倒しで実施する可能性を示した。しかし、年末からの「ポスト小泉」論議をみると、民主党の代表選はすでに埋没している。この状況を冷静に考えれば、前倒しも大して意味があるとは思えない。しかも、埋没するかどうかという発想それ自体が、マスコミ受けを意識しすぎている。まさに、マスコミに翻弄されているとしか思えない。
確かに、国民の皆様の関心から遠さかってしまってはいけない。民主党は頑張っているということも認識していただかなくてはいけない。しかし、それだからといってマスコミ受けを狙うことは、本来の政治の姿ではない。小泉総理は、マスコミ受けをしたから国民受けをしたのでない。国民受けをしたのを診て、マスコミが反応したのである。順序が逆である。
年末の耐震偽装の問題での我々民主党の馬淵澄夫議員はマスコミ受けを狙っていたわけでなかったが、マスコミに毎日のように登場した。しかも、その他の国会議員と比べ、数倍も注目度が高かった。これは意図したことではなく、政治家としての仕事に真剣に取り組んだ結果である。埋没することを恐れずに、自信を持って、正論で、正当な方法でマスコミを活用すべきである。ワイドショー的なテレビへの出演は、すべてお断りするくらいの気概こそが必要である。
そこで、今年最初の国民の皆さんへの私からのお願いである。国会議員に対して、テレビに出てくれと言わないで欲しい。「テレビに出て有名になることイコール有能な政治家だ」と勘違いしてしまう国会議員と有権者を生み出してしまう。この勘違いこそが、日本の政治を堕落に導いてしまうかもしれない。
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2005年12月28日

vol.044:今年の貴重な体験

昨年7月に当選して1年5ヶ月が経った。あっという間という印象だが、色々なことがあった。特に9月の総選挙前後は、想定外の出来事ばかりだった。といっても、郵政民営化法案の審議の過程では、解散・総選挙は起こりうるとは感じていた。これは、想定内ではあった。想定外だったことは、通常国会が始まった今年当初、つまり郵政民営化法案の議論が始まったばかりのときは、まさか本件が原因で解散・総選挙になるとは思っていなかったことである。
さて、その郵政民営化の法案審査の特別委員会で、私は4回の質問に立った。実に良い経験をしたと思うし、勉強になった。いつもの委員会での質問とは雰囲気も異なるし、一種独特の緊張感を味わった。そして、その法案が本会議で否決された時は、なんとも言えない気分であった。自分の1票で政府案(与党案)が否決されるということは、滅多に経験できない。議席数では与党が勝っているため、わが国の政党政治下では政府案が多数決で否決される可能性は低い。
議席数が拮抗している場合は、今回のような緊張感ある政治が行われ、さらに良いことは、国民の多くの皆さんに関心を持って頂けることだ。逆に、議席数が大差の場合、審議も議決もやる前から決まっているため、緊張感に欠け、国民のみなさんも関心を持たなくなってしまう。その点、通常国会での郵政民営化法案の審査と議決は、ある意味歴史的出来事であり、そこに自身が議員として立ち会えたことは、貴重な経験であった。
しかし、その後がいけなかった。総選挙の結果を受けての特別国会での郵政民営化法案の審査と議決は、議席数の差から、緊張感を欠いたものだった。総選挙の前と後では、政治が正反対の方向に変わってしまったのだ。この結果を招いたのは、我々民主党のふがいなさと有権者のみなさんの判断が原因であることをしっかりと認識して、しばらく精進しなければならない。

次にNHK問題。ご承知のとおり、NHKは昨年からの不祥事で受信料収入がガタ落ち。なんと130万余件の未払い・不払いが生じた。未契約者を含めると、全世帯の3割近くが受信料を支払っていないことになる。
私はNHKの集中審議の質問に立った。その様子は、録画とは言え、テレビ放映された。そのテレビを観てくださった方々からいろいろなご意見を頂戴した。最も多かったのは、「藤本さんの隣に座っていたのは、蓮舫さんだよね。今度国会見学に行ったら、会わせてくれる?」という内容だった。それはそれとして、夜中にも関わらずテレビを観てくださったことは、大変うれしいことである。もちろん、質疑の内容を覚えてくれていた方も多数いてくれた。いずれにしても、ワイドショーではなく、審議の様子がノーカットでテレビ放映されたことは記念すべきことだ。
NHKの所管官庁の総務省のトップが麻生総務大臣から竹中大臣へと代わった後、このNHK改革が大きなテーマになった。おそらくNHK改革は、公務員制度改革と並び、来年早々にスタートする通常国会での総務委員会の大きな目玉になると想像できる。私の特別国会でのNHKへの質問が生きてくる可能性も高い。是非、みなさんには、NHK改革や放送と通信の融合問題等にも、関心を持っていただきたい。マス・メディアは、私たちの行動や考え方に大きな影響を与える。その点からも放送と通信等マス・メディアのあり方を考えることは、たいへん重要なことである。

さて、来年も、このホンネ・コメントをはじめ、ウェブサイトを可能な限り頻繁に更新していくつもりである。そのほか、ラジオ(FM-Hiという静岡市を中心の放送)やお馴染みの民主号外など、様々なメディアを活用して、情報発信していく予定である。 
今年1年、どうありがとうございました。良いお年をお迎えください。では、また、来年。
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2005年12月15日

vol.043:明るい話題は、やっぱりスポーツだけ!?

昨年もこのホンネ・コメントで書いた「重大ニュース」。今年もトライしようと思ったが、明るい話題が思い浮かばない。私の記憶が怪しいのか、本当に明るい話題がなかったのか・・・。
パキスタン大地震やアメリカ南部を襲ったハリケーン被害、最近続いた数々の女児殺害事件、国会で閉会中審査を行っている耐震偽装事件、ジェイコム株の誤取引で明らかになった東証のシステムの欠陥、ライブドアや楽天と放送局の支配権争いなど。後味が悪い話題ばかりだ。それに、郵政民営化も。
景気も回復基調とはいえ、まだまだ予断を許さない。地方にはまだ景気回復の波は押し寄せていなさそうだ。唯一、紀宮清子さんと黒田慶樹さんの結婚が明るい話題だったような気がする。
毎年恒例の京都清水寺で行われるイベントで、1年を漢字一文字で表すと、昨年は「災」、今年は「愛」。「愛」といえば、福原愛ちゃんの中国での人気はたいしたものらしい。11月に私が中国を訪問した際に、中国政府の方から「今中国で一番人気のある日本人は福原愛ちゃん。一番嫌われている人は小泉純一郎」と言われた。字は違うが、宮里藍ちゃんは今年も大活躍で来年は米国ツアーに挑戦する。スポーツ界では、このように明るい話題が一杯だった。ロッテの優勝でバレンタイン監督が宙に舞った。バレンタイン・デイといえば、これまた「愛」に満ちあふれた日だ。
 来年はトリノ・オリンピックやサッカーW杯の年。きっと来年も明るい話題というとスポーツの話題かもしれない。それはそれで嬉しいが、その他一杯の明るい話題の中の1つである方が、なおのこと嬉しい。

 さて、3週間ほどホンネ・コメントをご無沙汰してしまった。この間、これまでの参議院生活の1年4ヶ月を振り返っての冊子を作成していたり、民主党の様々な調査会の仕事をしたりしていたため、ウェブサイトの更新がおろそかになってしまった。今年最後になるであろう次回のホンネ・コメントは、もう少しキレのよいコメントにしたい(ちょっと頭がお疲れモードで、キレがなくて済みません)。
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2005年11月24日

vol.042:訪中視察の成果

 11月15日から4泊5日で中国を訪問した。初めての訪中だった。今回の訪中団は、岡田克也前民主党代表を団長に、奈良の馬淵澄夫、岡山の津村啓介、静岡4区の田村謙治の衆議院議員4名と、東京の蓮舫参議院議員に私を加えての計6名。政治的なコメントは、民主号外12月号に回すとして、このホンネ・コメントでは、訪中の印象や感想を少し書いてみることにする(中国訪問の経験者にとっては、意外ではないかもしれないが・・・)。

 食事について。今回は、正式な会食、つまり、中国政府の方々と会談しながらの会食が計7回あった。その7回のうち、1回の朝食会を除き、中華のフルコースだった。鳥インフルエンザの懸念からか、北京に行ったのに北京ダックは1回も出てこなかった。海鮮と野菜が中心。味付けもあっさりと日本人向けになっていたが、そこが問題だった。場所や接待者が変わっても毎回同じような味付けのフルコースだったため、ちょっとばかり飽きたというのが本音である。ま、おもてなしされている方なので、同じような食事で嫌だったという贅沢は言うつもりはない。ただ、ちょっと意外だと思ったことが2点あった。
その1つは、パンが出されたことだ。マンドゥ(具の入っていない肉まんの外側のパンのようなもの)ではない。クロワッサンやレーズンパン、チョコレートパンである。これにはちょっとびっくりした。ほぼ毎回である。当然、白飯やチャーハンなどは出てこない。
2つ目は、お酒。老酒かマオタイ、あとはビールかと思いきや、必ずと言ってよいほど赤ワインでもてなされる。好奇心が旺盛のため、何故赤ワインなのか、聞いてみた。その答えは、「健康に良いから」だそうだ。一頃、といっても数年前、日本でもポリフェノールが含まれており、体に良いということで、赤ワインの消費量がぐっと増加しことを思い出した。中国でも同じことのようだ。そのワインは、もちろん中国産だ。

中国経済は順調に伸びている。今回訪問した北京も瀋陽も丹東も近代的な高層ビルの建設ラッシュである。車も新車がどんどん増えている。想像以上に近代化が進み、生活が豊かに見える。想像以上だったことが、若干意外であった。一方で、真新しいビルの裏通りは、古い町並みが残り、ベンツやアウディの隣を自転車と歩行者が通っている。その数や半端じゃない。さすが人口13億人の国家だ。地方から都市へどんどん人口が流入し、車が増えている。そのお陰で渋滞はひどい。インフラ整備は追いつかない。東京の比ではない。今、北京オリンピックに向けて、地下鉄5本を含め、急ピッチで工事を進めている。
また、都市部と農村部との格差は大きい。日本も都市と地方の差が大きいと言われるが、中国と比較すると、日本は誤差の範囲内である。日本は、国土の均衡ある発展を基本に国土整備を進めてきた。中国の課題は、貧富の差、特に都市と農村の格差是正であるようだ。記憶が定かではないが、某論文に次のような表現があった。「中国は、欧米とアフリカが混在している。」と。

今回の訪中では様々な経験をした。例えば、日本は島国であるから、日本に住んでいて国境を意識したことはなかったが、今回、北朝鮮と国境を接している丹東市に行って、北朝鮮と中国は地理的につながっており、昔からお互いに協力してきたに違いないと感じた。私は、18年前にアメリカに留学した時をはじめ、海外を訪問する都度感じることがある。「百聞は一見にしかず」ということと「日本の常識は世界の常識とは異なっている」ということだ。
外交が国会議員の重要な役割の1つだとすると、外国を肌で感じ、外から日本を見る目を養うことは、非常に重要なことである。これからも、1年に1回くらいは、諸外国を訪問することが大切だと感じた。
ただ、政治日程だけを詰め込みすぎると、その国や地域の本当の姿を見ることができなくなる。街に繰り出すことも必要であり、歴史・文化資源を見ることも大切である。今回の最後の晩、岡田前代表を繁華街に連れ出すことに成功した。今までは、ぎっしりの政治日程だけをこなしてきた岡田前代表の海外視察。今回は、そこを1歩踏み出して、街に繰り出すことができたことが、成果の1つだったかもしれない。
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