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2005年02月01日

vol.011:予算委員会第一弾が終了

【補正予算が成立】
 予算委員会の第一弾が終了しました。第一弾は、主に昨年の相次ぐ自然災害の復旧・復興に関する補正予算関連でした。予算は、政権与党の意思や政策を反映するものです。そのため、政府から示された予算に全面的に賛成することは、政府や政権与党の理念や政策にも賛成することと同じ意味を持つことになります。つまり、野党である民主党が賛成することは基本的にはあり得ないことです。
 また、今回の補正予算は、内容的にみて被災者支援策が十分ではないし、旧来型の公共事業がどさくさ紛れに滑り込ませてあったり、詳細をみると首を傾げたくなる項目も含まれていたことは事実です。
 しかし、被災者の方々が一刻も早く安心して暮らせるようにしなければならないことも事実です。そこで、異例ではありますが、民主党としても今回政府提案の補正予算案に対して賛成しました。本日の参議院予算委員会で採決された後、夕方17:25から本会議が開かれ、そこで補正予算が成立しました。

【予算委員会裏話】
 さて、予算委員会の場合、予算に関係があれば何でも審議の対象になります。色々な政策を実施する際は、その実行予算が必要になるからです。一方、その他の委員会では審議内容に制約があり、何でも質疑できるかと言えば、そうではありません。
例えば、私が所属する総務委員会は、行政制度、公務員制度、地方行財政、選挙、消防、情報通信及び郵政事業等に関して審議することが定められています。NHKは総務省が所管しているため、審議対象となります。また、法案審議の場合、審議する法案と何らかの関係がある質問に限定されます。例えば、NHK決算を審議するべき時に全く無関係の地方税のことを質問することは原則できません。ただ、無理矢理でも関連性を示せば質問できるケースもあります。NHKの決算審議の時にNHKの経営体質に踏み込み、民営化論議と絡めて郵政改革の質問をするとか、NHKの官僚体質を指摘したうえで公務員制度について質問を転換していくことは可能ではあります。ただ、答弁側から、事前の質問通告の際にやんわりと拒否されることもあるようです(※「質問通告」については、12月24日のホンネ・コメントvol.006を参照)。
 また、予算委員会が開催される第一委員会室は、他の委員会と違って議事堂内本館にあります。他の委員会室は参議院分館にある点も異なります。
さらに特別なこととして、予算委員会はテレビ中継されます。すべてがテレビ中継されるわけではありませんが、全閣僚が出席する総括質疑の際は基本的にはテレビ中継されます。そのため、場を盛り上げ、質問者が張り切るように、予算委員会のメンバー以外の議員も応援に行きます。議員傍聴席が設置してあり、そこで激励の言葉や拍手をしたり、野次をとばしたりするための応援です。
私は基本的には野次は言いません。ただ、今回の本会議や予算委員会の小泉総理のように、あまりにも人を馬鹿にしたような答弁の場合、正直言って思わず大声で文句を言いたくなることはあります。時には誰に対する野次かわからない時もありますが、野次で質問者が元気になるということもあるようです。野次にも効用もあることは確かなようです。
予算委員会に配属されていない新人議員が予算委員会で質問することは、まずないでしょう。ましてや、テレビ中継の時に質問に立つことは、ほぼないと思います。テレビに映るとしたら、テレビカメラが議員傍聴席を映した時にちょっと顔が出るくらいだと思います。その可能性は比較的高いと思いますので、テレビ中継がある時の国会を観てください。
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2005年01月25日

vol.010:代表質問での憲政史上初の途中退席の意味

 先週1月21日(金)に始まり、今週月曜から代表質問が始まったばかりの通常国会ですが、代表質問初日から波乱がありました。衆議院本会議では、民主党岡田代表の質問に対して、誠意ある答弁がなされなかったことから、民主党と社民党が退席しました。
 おそらく、この退席という現象だけを捉えると、「民主党は本会議をボイコットした」と映るかもしれません。しかし、現実は違います。まず、新聞等で、岡田代表と小泉首相のやりとりを良く読んで頂きたいと思います。
 今回の本会議を皆さん自身の身の回りのケースに当てはめて考えてください。例えば、会社の会議でみなさんが誰かに質問したとしましょう。その際、相手が抽象論だけで答えたため、皆さんが「よくわからないので、もう少し具体的に説明してください」と言ったら、相手は「すでにきちんと答えているから、もう答える必要はない」と答えました。この繰り返しだとしたら、どうしますか?もはや議論にならないと判断しませんか。国会は、国民の方々を代表して質問する場であるが故に、答えを拒否するのは民主主義の崩壊を意味していると思いませんか?しかも、小泉首相はへらへら笑って平然と「もうすでに答えた」と、うそぶいていました。もし、皆さんの会社での会議、あるいは夫婦間の会話で同じような事が起こったら、みなさんはどのように対応しますか。
 確かに、民主党は質問拒否しないで、我慢強く、じっと答弁を待ち続けるべきだという意見もあります。それは正論だと思います。ただ、答弁は、多少は手を加えているかもしれませんが、中央官僚が作成した原稿を棒読みしているだけです。つまり、再質問で「より具体的に答えろ」といっても、原稿がないから答えられないことは折り込み済みです。かつて、就任当時の小泉首相は自らの言葉で語り、それが評価されていました。小泉首相の今回の対応で、『郵政民営化』以外には自分の考えはなかったことが明らかになりました。これでは、答弁をいつまで待っても意味がなく、単なる時間の浪費です。いい加減な答弁に対する抗議の意味を含め、あの退席はそれなりに意味があったと思います。
 皆さんの中には、2大政党による対決によって緊張感ある国会審議が行われることを期待している方もいらっしゃることと思います。退席という手段はベストの手段ではなかったかもしれませんが、あの状況下では意味ある手段だったと思います。なぜならば、民主党の退席という抗議によって、自民党に「この国会は簡単には終わらない」という意識を持たせることにもなり、惰性での政治では難関を乗り切れないと認識させることになりました。緊張感こそが、今の政治に必要な要素なのです。
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2005年01月18日

vol.009

 国会議員は国会閉会中は何をやっているのですかと良く質問されます。国会議員によってそれぞれ行動形態は異なるとは思いますので、なんとも言えませんが、初めての年末年始を経験した私の場合を例にとって、少しお伝えしましょう。ただ、私の行動がプロトタイプだとは思わないでください。
 昨年12月3日に第161回国会が閉会した後、しばらくは党の部会が開催されたりしたため、東京と地元との往復が続きましたが、その後は専ら地元(私の場合、静岡県内のどこか)に戻っていました。地元での活動は、まずは忘年会です。各種団体をはじめ、色々なグループの忘年会に呼ばれ、お酒の場に顔を出していました。さらに押し迫ってくると、その忘年会は餅つきに変わります。地方にいると、各地域や各家庭で餅つきをやります。私も例に漏れず、餅つきをやりました。準備運動をやらずにいきなり杵を振り上げると、腰を痛めるので注意が必要だということを再認識しました。
 年が明けると、年始回り、出初め式と賀詞交換会の嵐が待っています。同窓会も正月に開催されることが多いようで、私の場合、今年は小学校と中学校の同窓会が開催されました。地域住民が安全に暮らせるのは、消防団の方々の日頃の訓練と防火活動のお陰ですから、消防団の方々に敬意を表すことができる出初め式には可能な限り出席しました。賀詞交換会は、開催時間が重なるため、1日3カ所の掛け持ちがせいぜいです。ごちそうを目の前にして食べることはできず、ひたすらお酒をついだりつがれたりの繰り返しです。参議院議員の場合、全県なので参加要請が広範囲にわたり、移動時間がかかるため掛け持ちもままなりませんし、その移動時間はたとえ何か勉強しているとしてもやはり非生産的です。移動の長さには、ちょっとむなしさも感じました。
 こうして、12月上旬から1ヶ月余りにわたる暴飲暴食期間も、そろそろ終わりに近づきました。いよいよ、今週の金曜日(1月21日)から通常国会が開会します。国会議員の本分は、政策を作り、法律を作ることです。そして、そのベースの1つとなるのが、年末年始の忘年会、餅つき、賀詞交換会などで築いた人脈や人的ネットワークです。こうしたネットワークを活用して、国民の皆様の意見を聞き、国会での活動を伝えていくことも国会議員の役割です。忘年会や賀詞交換会の時だけで会うのであれば、あまり参加する意味はありません。選挙活動の意味だけで、あまたの会合に顔を出して体力を消耗し、胃腸や肝臓に負担をかけるのはちょっと違うかなと思います。私たちの政策を聞いてもらえる場をつくるために、皆さんの意見を聞く場を作るために、そのきっかけとなる人的ネットワークを作ることを目的として忘年会や賀詞交換会に出席するという意識を持つことが大切だと思います。ある方からこんなことを言われました。「自分が20代の時、国会議員から握手を求められた。あまりにも見え透いていて、それ以来、政治が大嫌いになった。握手なんてしなくて良いから、もっと勉強してください。そうすれば、若者たちも政治に関心を持つようになると思いますよ」と。政治的無関心層を作り出しているのは、政治家の普段の行動だとあらためて思いました。
 さあ、第162回国会が始まります。国会議員として恥ずかしくない態度、行動で政治を行っていきます。よろしくお願い致します。
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2005年01月11日

vol.008

 新年早々の4日の夕刊と5日の朝刊に、昨年7月に当選した参議院議員の資産が公開されました。そこで2005年最初のホンネ・コメントにふさわしく(?!)、資産公開についてホンネを一言。
 だいたい、あの資産報告には多くの抜け道があります。まず、この資産報告は、あくまでも自己申告であることから、事前に操作することが可能です。法律に違反しない限り、操作しても問題ありません。例えば、預貯金については普通預金や当座預金は流動性が高いので、報告義務はありません。起算日の直前に定期預金を普通預金に移し変えることができます。また、家などの固定資産の名義が配偶者や家族であれば、その資産を報告する必要はありません。政治家ではないご主人や奥さんの名義であれば、報告する必要はないのです。
 また、生計を一にする家族からの借入金も報告する必要はありません。配偶者からの借入金はもとより、親からの借入金は報告する必要はありません。例えば、自分の親、あるいは配偶者の親から借り入れて報告する義務はありません。よって、資産報告書には記載されません。
 つまり、あの資産報告書は、あまり実態を表していないケースもあるということです。議員同士を比較することには全く意味がないことはもちろん、本当にその議員の資産等を反映しているかというと、それこそ疑問です。会計処理にそれほど詳しくなくても、いくらでも合法的に資産隠しは可能なのです。マスコミの方々に聞くと、私のように、馬鹿正直に報告している議員ばかりではないようです。今回、昨年末マスコミ数社から取材を受けました。その中でY新聞社の記者からは、「藤本さんの数字を見ると、藤本さんが正常な感覚で、正直に報告をしていることがわかります」と褒められました。
 私は、この資産報告の公開はさほど意味があることとは思いません。現状の資産報告の要件であれば、公開するのは、むしろ悪だと思っています。それは、前述したとおり、抜け道がいっぱいあるからです。つまり不正確な情報が公開されていることになります。不正確な情報は、情報が全くないよりも、悪です。間違った情報で判断することほど、危険なことはありません。情報は正確であってはじめて価値があります。そこで、みなさんにお願いです。あの資産報告については、資産が多いとか少ないとかといった低次元の評価をしないでください。評価すべきは、誰が嘘をつかないで報告しているか、あるいは誰が資産を操作しているかです。つまり、政治家として、誰が信用できるかだと思います。私は資産が少ないので該当しませんが、資産が多いということだけで批判することは、ナンセンスです。真面目に20年以上働いてくれば、そこそこの資産や借金があるのは当然です。要は、信頼に足る政治家かどうかです。そこを是非ともご理解頂きたいと思います。
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2004年12月28日

vol.007

2004年の重大ニュース(独断と偏見のロング・バージョン)

 2004年も残すところ今日を入れてあと4日。今回は、2004年を振り返って、私なりの重大のニュースについてコメントします。

【多発した自然災害】
 今年を表す漢字に『災』が選ばれました。大型台風、新潟県中越地震などにより全国各地が甚大な被害に見舞われました。静岡県においても台風22号や12月5日の強風などにより、たいへんな被害が発生しました。
海外でも米国フロリダ州を数回にわたって襲ったハリケーン、そしてつい2日前の26日にはインド洋沿岸地域に死者・不明者2万人を超える被害をもたらしたスマトラ島沖地震など、世界的にみても自然災害の年となってしまいました。
被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げます。地球温暖化の影響もあり、台風は避けて通ることができない状況ではありますが、是非とも来年は、自然災害がない年になることを祈るとともに、「災いが転じて福となる」ことを期待します。まずは、最低限の備えをしておきましょう。

【明るい話題のスポーツ界】
 一方、明るい話題といえば、なんと言ってもイチロー選手が世界の舞台で金字塔を打ち立てたことやアテネ・オリンピックやパラリンピックで日本選手団が大活躍をしたことを挙げることができます。若者たちもやってくれるじゃないかと思う一方で、40歳を超える山本選手のメダル獲得に「おじさんもまだまだがんばれる」と希望を抱いた方々もいらっしゃったのではないでしょうか。
 また、近鉄とオリックスの合併に端を発したプロ野球球団の再編も、新たに楽天球団が創設され、ソフトバンクがダイエーを支援する形で新生ホークス球団ができました。今後のプロ野球界の活性化に貢献してくれることになることは喜ばしいことと思います。これこそ、「災い転じて福となす」に当てはまるのではないでしょうか。

【目が離せない朝鮮半島】
 また、『冬のソナタ』に代表される“韓流”も、今年を表す言葉として注目を浴びました。大井川鉄道の寸又峡温泉では観光商品として『冬のスマタ』が登場し、韓流もここまで来たかという感じです。日本文化を韓国に輸出するよりも早く、しかも一気に韓国文化が日本に流入しました。  
しかし、韓国のお隣の北朝鮮については、何をかいわんやという感じです。もはや我々の常識では想像がつかない回答を平然と出してくる人たちとは、まともな話し合いは行えないという懸念や怒りがさらに強くなった年でした。来年も色々な意味で朝鮮半島から目を離せない年になりそうです。

【藤本祐司が選んだ今年のトップニュース】
 数ある出来事の中で、独断と偏見で今年の重大ニュースのトップ1をあえて選ぶとすると、私はこの出来事を選びます。その出来事とは、1980年代から90年代にかけて業界の牽引してきた企業が、軒並み業績不振やその他の不正行為で、合併、売却、産業再生機構等からの支援など、自立・再生の道が閉ざされたことです。今の社会を反映している出来事だと思います。ダイエー、コクドや西武鉄道、ミサワホーム、大京、UFJ銀行、三井物産など枚挙に暇がありませんでした。私は、これらの原因は、おおよそ2つの点に集約されると思っています。
 それは、リーダーシップのあり方が時代の変化に追いついていけなかったことと、成功体験が障害となってしまったことの2点です。
 もはや一人の経営センスだけでは多様なマーケット(社会)に対応できません。カリスマ性を持ったたった一人では、多様化した国民の価値観に対応できるはずはありません。創業者の強いリーダーシップだけに依存する体質が風通しの悪さを招き、リーダーは裸の王様化してしまい、マーケットに最も近い現場の声がトップに届かなくなってしまったことが 大きな原因です。今年は、カリスマ性の高いリーダーによる経営が終焉を迎えた年だったように思えます。
また、いつまでも成功体験に依存しているために、新しい時代の潮流を認めず、失敗につながってしまいました。過去の成功体験は参考にはなるものの、そのまま活用するには、あまりにも今の時代はスピーディに変化しています。時として、成功体験は邪魔になります。過去の成功体験に基づいた判断こそが正解であると信じ、誰も何も疑問を持たずに経営を進めてしまった結果が、今日の結果に結びついたのです。
価値観多様の時代のリーダーは、マーケットはもとより、そのマーケットと直面する現場の声に耳を傾け、多面的な判断をすることが必要です。ともすると、リーダーは強くなければならないと思いがちです。しかし、今求められているリーダーは、むしろ他人の意見をしっかり聞く、聞き上手であるのかもしれません。もちろん、決断力は必要です。今の時代はドッグイヤーといわれ、もの凄いスピードで時代が動いています。決断に時間をかけていては、気がついたときには、時代遅れになっていることが想定できます。かといって、拙速は禁物です。そして、成功体験よりも改革、革新に常にトライできるガバナンスが成功を維持することにつながります。
政治も企業ガバナンスと同様だと思います。今の時代が要請しているのは、素直に多くの方々の意見に耳を傾ける人がリーダーであって、自分の下にイエス・パーソンがいる強い上司ではありません。つまり、求められるリーダー像は、強い親父ではなく、頼りになる兄貴のような存在であるのではないでしょうか。もっとも、そのリーダーは八方美人であってはいけないし、自らの意見はしっかりと持っていなければならないことは、自明のことです。
その時代時代によって、リーダーの理想像は変わります。10年前素晴らしかったリーダーが今も適任であるとは言えません。今年、多くの企業の倒産、合併がありました。こうした状況をみるにつけ、2005年は、政治のリーダーとして今誰が適任かをじっくり考えてみる年になるのではないでしょうか。

そろそろ、2005年の足音が聞こえてくるまで年の瀬が押し迫ってきました。残り少ない2004年ですが、充実した4日間をお過ごしください。少々長〜くなってしまいましたが、今年の締め括りということでご容赦願います。それでは、皆様、良いお年をお迎えください。

【追伸】
そうそう、今年の重大ニュースで忘れてはいけないことがありました。参議院議員選挙です。私の当選もそうですが、民主党の躍進、これを忘れていては、年を越せません。
来年も、民主党、そして、民主党静岡県連の議員に暖かいご支援とご指導をよろしくお願いいたします。
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